2004年2月26日(木)17:19

トルコ加盟をめぐりフェアホイゲン拡大委員とキリスト教社会同盟の間で激しい応酬

フランクフルト・アム・マイン(AP)

トルコのEU加盟問題は、欧州委員会のギュンター・フェアホイゲン拡大担当委員とキリスト教社会同盟(CSU)指導部の間に、激しい議論の応酬を引き起こした。発端は、トルコのEU加盟に140億ユーロの費用がかかると述べたCSUのエトムント・シュトイバー党首の発言である。これに関してフェアホイゲン拡大委員は木曜日ドイツ第1テレビ(ARD)で、「これをドイツが支払わねばならないかのような印象を与える発言は、まっかな嘘だ」と述べた。これに対しCSUのマルクス・ゼーダー幹事長は、フェアホイゲン委員は「頭が少しおかしい」と応酬した。

バイエルンの州首相を務めるシュトイバー党首は、パッサウで開かれたCSUの「灰の水曜日」の政治集会でこの問題発言を行った。フェアホイゲン委員は、誰も正確なコストは分かっていないと批判し、拡大は全加盟国が負担するもので、新規に加盟する国も負担するのだと強調した。「シュトイバー氏の行ったことはドイツ国民の利益にも反する。」

これに対しゼーダー幹事長は、フェアホイゲン委員はもういい加減にドイツの利益を考えても良いころだ。拡大担当委員ならば、EUがトルコの加盟で負担過剰に陥るのは一番良く知っているはずだ。すでにEUは5月1日の東方拡大で厳しい負担を迫られている、と批判し、社会民主党と緑の党の連立政権は「誤った欧州委員をブリュッセルに送り込んでいる」と付け加えた。

原題:Heftiger Schlagabtausch zwischen Verheugen und CSU




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